長女みーちゃんの出産の話、3回目です。
前日から高熱が続き、途中、嘔吐もしました。
高熱の原因は、結局、破水による感染だったようです。
破水の位置が奥の方で、じわじわと出ていたことに先生方も気付かなかったとのこと。
羊水がじゃんじゃん出るようになってからは、
助産師さんもなれたもので、「ハイハイ」って感じの対応でした。
私は、初めてのことで、ドキドキでした。
だって、イキむ度に黒っぽい液体がジュワって出てしまって、
お産パットが足りなくなって、むーちゃんが買い出しに行ってくれたような気がする。。
(後から知ったのですが、お腹の中で胎児が胎便をしてしまって、
あまり良くない環境だったんです)
羊水減っちゃって赤ちゃん大丈夫かな?苦しくないかな?
と思いつつ、頭は朦朧としていて、点滴はされ、モニターはつけられ、陣痛は続いていて
「もう、どうでもいいから、一番早い手段で赤ちゃん出して!!」
と、すがる気持ちでした。
担当の先生が出勤してすぐに見に来てくださってした会話は、
担当医「どうしますか?手術にしますか?それとも、陣痛促進剤つかいますか?」
私「陣痛促進剤を使うとどれくれいで子宮口開きますか」
担当医「あと6時間はかかるかな。午後にはなりますよ」
私「・・・・・・」
(えーーーー、切ってください)と声にならない叫びをしかけたところで、
血液検査の紙が届いて、
そうしたら、先生の顔から笑顔がス―――と消えて、
「帝王切開にしましょう」
と、即決されました。
白血球の値がよくなかったようです。
その後は慌ただしく、
手術の同意書の書類にむーちゃんがサインしたり(私はサインできる状態ではなかったのです)
食事をしていないかという確認の時だけ、
声を大にして「昨日嘔吐してから、何も食べていません。」と伝えられました。
緊急帝王切開なので、手術室が空くのを待ち、お昼ごろ、
手術の順番が回ってきて、あっけなくストレッチャーで運ばれました。
硬膜外麻酔も陣痛の合間に打ったので、
痛みを感じる余裕もありませんでした。
手術室に運ばれる間、若い男性の先生が
「2分間隔じゃん」
と話されているのが記憶に残っています。
結構、陣痛進んでいたのでしょうか?自然分娩を体験していないので謎です。
助産師さんが
「ヒッヒッフーって息していいですよ~」
と呼吸の指導があり、出産ぽくてちょっと嬉しかったです。
麻酔がかかる間?手術の前半は、吐き気が酷くて「ゲーゲー」言い続けていました。
手術は、人生初でしたが、お腹の中の匂いがぷーーんとしてきて、
(人間もマウスも同じ匂いなんだ~)なんてしみじみ思ってしまいました。
麻酔が効いているので、あっけなく手術され、30分位でみーちゃんが誕生しました!!
産声を聞いた時、感動して
「(うまれてきてくれて)ありがとう。(無事に出てこれて)よかったね。」って涙がでました。
皇太子妃が、「うまれてきてくれてありがとう」と仰っていらした気持ちがよくわかりました。
先生も「女の子ですよ。おめでとうございます」と、話しかけてくださいました。
ただ、いかんせん、私は目が悪いので眼鏡がないと良く見えなくて・・・
折角、手術室に眼鏡持ち込んだのに、用意して頂くのに手間取り・・
微妙な空気が流れました。
しっかりと見る余裕もなく、
赤ちゃんは検査があるのですぐに連れて行かれてしまい。
あとは、チクチク縫われるのを待つわけです。
「オオカミと7匹の子ヤギ」のオオカミみたいに・・・
赤ちゃんが移動したからか、部屋が冷えてきて、
寒くて身体を震わせていたら(実際は麻酔をしているので揺れていません)
すぐに保温してくださいました。
時折、先生が、
「この縫い方、見ておいてね」
的な指導を若い先生にされつつ、手術終了しました。
初産は予定日より遅くなることが多いなんて聞いていましたが、
実際、妊娠40週6日目に出産となりました。
出産って命がけなんだな~とつくづく思いました。
結局、10カ月もお腹の中で大切に育てて出産するわけですから、
妊娠するまで、妊娠中、出産時、どこかの段階では必ず大変な思いをしているわけで、
「楽な出産」なんてないのだとつくづく感じます。
逆に、どこかで痛い思いや大変な思いをしているからこそ、
子供に愛情を注いであげられるのではないかな?とも思います。
そして、出産を経験してから、自分の子供だけでなく、小さな子供達を見ると、
愛おしく思えるのが不思議です。
(つづく)
お産は奇跡と言われますが、まさしく奇跡。今、姪っ子が出産最中です。初産で、予定日が1週間をすぎ、今陣痛と破水と高熱の状況です。凄〜く頑張り屋で、里帰り出産につき実家の愛犬さくらとの散歩。毎日、安産を願い心がけの良い姪っ子が、赤ちゃん誕生に一生懸命です。ここにコメントをさせて頂いたのは、姪っ子と同じように出産に臨んでいらっしゃる方に、頑張って頂き、皆さんで喜びを頂きましょう。